<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 新樂府 驪宮高	美天子重惜人之財力也>
<Format: 格式不明>
<Year: 2011>
<BookName: 白楽天詩選（上）>
<Translator: 川合康三>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 驪宮（りきゅう）高（たか）し 天子（てんし）の人（ひと）の財力（ざいりょく）を重惜（ちょうせき）ずるを美（ほ）むるなり >
<BookPage: 166-331>
<UsedPage: 166>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
高高驪山上有宮，
朱樓紫殿三四重。
遲遲兮春日，
玉甃暖兮溫泉溢。
嫋嫋兮秋風，
山蟬鳴兮宮樹紅。
翠華不來歲月久，
牆有衣兮瓦有松。
吾君在位已五載，
何不一幸乎其中？西去都門幾多地，
吾君不遊有深意。
一人出兮不容易，
六宮從兮百司備。
八十一車千萬騎，
朝有宴飫暮有賜。
中人之產數百家，
未足充君一日費。
吾君修己人不知，
不自逸兮不自嬉。
吾君愛人人不識，
不傷財兮不傷力。
驪宮高兮高入雲，
君之來兮爲一身，
君之不來兮爲萬人。
<End Poem>
<Translation>
高くそびえる驪山、その上に立つ宮殿。赤い楼に紫の御殿、三重四重に立ち並ぶ。
のどかな春の日に、玉のしきがわらも暖かく、温泉が溢れ流れる。
嫋々と風吹く秋の日には、山の蟬が鳴き、宮殿の木々も色づく。
翠華の御旗がおいでにならなくなって、長の年月、かきねは苔むし、屋根瓦にはのきしのぶ。
わが君が即位されてはや五年。どうして一たびたりともお出ましにならないのか。
西のかた、都の城門からさほどもないこの地に、わが君が遊ばされないのはご深慮あってのこと。
天子のお出かけは容易なことではなく、六宮の女たちがあとに続き、朝廷の百宮も勢揃い。
八十 一輛の馬車に千万の騎兵、朝には宴会を開き、晩には恩賜の品が配られる。
並の財産数百家分でも、まだ君王一日の費えは賄えない。
わが君が修養に努めていても、民が知ることはない。ご自身の逸楽、ご自身の楽しみにはふけらない。
わが君が民を愛しても、民が気付くことはない。民の懐を痛めず、民の労力も損なわない。
離宮は高い、雲に入るほど高い。君が来られるのはど自身一人のため。君がおいでにならないのは万民のため。

<End Translation>
<Formatted Translation>
高くそびえる驪山、その上に立つ宮殿。
赤い楼に紫の御殿、三重四重に立ち並ぶ。
のどかな春の日に、
玉のしきがわらも暖かく、温泉が溢れ流れる。
嫋々と風吹く秋の日には、
山の蟬が鳴き、宮殿の木々も色づく。
翠華の御旗がおいでにならなくなって、長の年月、
かきねは苔むし、屋根瓦にはのきしのぶ。
わが君が即位されてはや五年。
どうして一たびたりともお出ましにならないのか。
西のかた、都の城門からさほどもないこの地に、
わが君が遊ばされないのはご深慮あってのこと。
天子のお出かけは容易なことではなく、
六宮の女たちがあとに続き、朝廷の百宮も勢揃い。
八十 一輛の馬車に千万の騎兵、
朝には宴会を開き、晩には恩賜の品が配られる。
並の財産数百家分でも、
まだ君王一日の費えは賄えない。
わが君が修養に努めていても、民が知ることはない。
ご自身の逸楽、ご自身の楽しみにはふけらない。
わが君が民を愛しても、民が気付くことはない。
民の懐を痛めず、民の労力も損なわない。
離宮は高い、雲に入るほど高い。
君が来られるのはど自身一人のため。
君がおいでにならないのは万民のため。
<End Formatted Translation>